番組紹介

売れる商品の「色の法則」 カラーコンサルタント桜井輝子によるビジネスデザインのコツとは

以前放送された「ビーバップ!ハイヒール」にて、「売れるのには理由(ワケ)がある 心を動かす色の法則」というテーマで色に関する人間の心理や、色を使ったビジネスデザインテクニックの特集が組まれていましたのでご紹介。

 

Contents

スーパーで見かける商品にまつわる色の法則

今回番組内で「色」に関する様々な知識を解説するのは、カラーコンサルタントとして活動されている桜井輝子さん。

「カラーコーディネーターのテキスト&問題集」や「色の教科書」などの、色に関して学べる本も多数執筆。

普段の生活で見かける商品の色について書かれた「日本の色 売れる色には法則があった!」は読んでいるだけで「へ~知らなかった!」「そんな理由があったんだ!」と感動や発見が見つかるおすすめの一冊です。

 

牛乳パックの配色

スーパーの乳製品売り場で見かける牛乳。

明治や雪印など様々なメーカーがありますが、どのパッケージも「青色」と「白色」の配色になっているのには、ちゃんとした理由があります。

実は、青と白と隣合わせることで人間の目は白が黄色く見えてしまう「補色残像」という現象を利用下企業戦略。

乳製品にとって黄色く見えることは、なめらかさやまろやかさなどの乳製品ならではのクリーミーさを引き立てるのに効果的。

牛乳パックによくある青と白の組み合わせは、人間が色を捉える時の法則をたくみに利用したデザインというわけなのです。

 

精肉コーナーのトレイ

精肉コーナーに行くと、黒と金色の鮮やかなトレイ白だけの単調なトレイの2種類のトレイで売られているお肉を見かけますね。

黒と金色の組み合わせは高級感が溢れる蒔絵や黒留袖のように、豪華さや華やかさを表現する配色であり、それを普通に売られているお肉のトレイに使うことで、安いお肉でも高級感を表現することができます。

また、お肉に付いているパセリやバランの緑色は、お肉の赤色をより鮮やかに見せる効果もあります。

 

カップラーメンとマネネーズに隠された配色

日本が生んだヒット商品のカップヌードル、キューピーマヨネーズに共通しているのは「赤」と「白」組み合わせ。

赤と白は「日の丸」こと日本の国旗にも使われており、日本人に最も馴染みがあり安心する色の組み合わせです。

また、紅白饅頭、紅白歌合戦だったり、神社の建物や巫女装束など、日常生活の中で赤と白の組み合わせは多く使われていることに気が付くと思います。

ちなみに、キューピーマヨネーズのパッケージで使っている赤色は、よくよくみるとやや黄色がかった赤色になっており、黄色味を強めることでまろやかさを際立て購買意欲を刺激する効果があります。

 

ちなみに、「youtube」の配色も赤と白の組み合わせですね。

たくさんのユーチューバーが出てくる背景には、youtubeの配色が日本人に馴染みのある赤と白の組み合わせだったことも影響しているかもしれません。

 

カロリーメイトに隠された色の秘密

踏切や工事現場、道路標識などでよく見かける黄色と黒の組み合わせは「警戒色」と呼ばれています。

JIS規格でも黄色と黒の向き合わせは「注意を喚起する配色」と定められており、数ある色の組み合わせの中でも最も目に付きやすい、注目される配色です。

しかし、黄色と黒の組み合わせは何も警戒を伝えるデンジャラスな意味だけではなく、人々の注目を集めやすい色の組み合わせでもあります。

それをうまく用いたのがカロリーメイトのパッケージ

栄養をバランスよく摂取できる食品として今や知らない人はいないほどの知名度を誇る商品ですね。

黄色と黒の配色で注目を浴びるようなデザインにしつつ、ロゴの下にある赤色と黄色を組み合わせることで赤色が背景の黄色と馴染んでオレンジに見えるという小ワザを挟んでいます。

赤色がオレンジっぽく見えることで、食欲をそそるデザインになり購買意欲を刺激するところまで計算されたデザインなのです。

またこのテクニックは、果物のみかんを赤色のネットに入れて販売するときにも使われています。赤いネットに入れる事でみかんの熟した甘さが強調されるというわけです。

 

バファリンに隠された色の秘密

青色には涼しさや爽快感を表現する色ですが、より青色を強くすると静寂感を表現することができます。

このテクニックを使っているのが頭痛薬でお馴染みの「バファリン」

販売当初からほぼデザインが変わっていない、紺色と白を基調としたパッケージにより、薬が持つ解熱や鎮痛作用を強調しています。

また、バファリンのパッケージの右上にちょこっとだけある赤色は熱や痛みを表現し、それらを紺色で包むことで、鎮痛薬としての効能を伝えるデザインになっています。

 

 

アート引越センターが使う「白」のテクニック

アメリカでは同じ大きさ・重さで外を白くしたものと黒くしたものの2種類の箱を用意し、どちらの箱のほうが重く感じたかを調べる実験が行われました。

実験の結果、感じた重さは黒のほうが白の1.87倍という結果になり、白の方が軽く感じるということが分かりました。

そのテクニックを使っているのがアート引越センターのデザイン。

引越しで荷物を運ぶという仕事で作業効率を上げるために、ダンボールの外側を白くして荷物を軽く感じるテクニックが使われています。

 

ユニクロのカラー戦略

ユニクロといえば服の陳列方法が独特なことで有名ですね。

ユニクロの服は多彩なカラーバリエーションがあるのを、あえてひとかたまりにして陳列することで、お互いの色を引き立て合いより魅力的な商品に見せるというテクニックが使われています。

ユニクロがここまでビジネスとして成功した裏には、印象に残りたくさん売れるための巧みなカラー戦略があったのだと言えますね。

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