以前放送された「ビーバップハイヒール」にて誰もが知る国民的キャラクター「ドラえもん」について放送されていました。
最後の愛弟子といわれている漫画家、「むぎわらしんたろう」さんが明かすドラえもんの誕生の秘密についてまとめました。
Contents
コミックスに描かれているのび太の身長が違う理由
コミックスの26巻、23ページではのび太の身長がドラえもんより高いのに対し他のページではドラえもんと同じくらいになっています。
これは書き間違いではありません。
実はドラえもんは学年誌 6誌同時連載という方式がとられていました。
読者の成長に合わせて小学1年生では背の低いのび太、6年生では背の高いのび太が描かれています。
コミックスは作者、藤子・F・不二雄さんが6学年分の中からおもしろいと思う作品を選んで掲載した傑作選。
そのためコミックスではのび太の身長がバラバラなのです。
さらに!効果音やセリフも描き分けていました。
小学1・2年生には少しでも読みやすい文字、高学年向けには雰囲気やイメージがつきやすい文字を使ったり、時代の流行に合わせたテーマを描いたりというこだわりも。
ドラえもん誕生物語
実はドラえもんが連載される1ヶ月前、実際に掲載された予告にはドラえもんの姿も名前もありませんでした。
予告したものの内容が決まっていないまま締切が迫っていた時、
「良いアイデアを考えてくれる便利な道具があればな~、名付けてアイデア考え機」
などと空想にふけっていたそうです。
そしてなかなかアイデアが思い浮かばず焦っていた時「おきあがりこぼし」につまづいてしまい、ふと、「おきあがりこぼし、ドラ猫、便利な道具」の組合わせを思いつきドラえもんが誕生しました。
藤子・F・不二雄さんの作品へのこだわり
藤子・F・不二雄さんは常に子供たちの研究を欠かしませんでした。
今何が流行っていて、どんなことを面白がっているのか、常に子供の目線に立つことを心掛けていたそうです。
また、出版のタイミングでコマを切り貼り、加筆修正を重ねたりというこだわりも。
この作業はどんなに締切に追われていようとも徹底していたそうです。
秘密道具誕生の秘密
秘密道具は1500種類以上もありますが、アイディアの根源となっていたのは、藤子・F・不二雄さんの知識量。
藤子・F・不二雄さんは常に本を持ち歩く読書家でジャンルを問わずありとあらゆる作品を観賞し、その数はなんと!1万点以上の資料がを持っていたそうです。
売れっ子漫画家で多忙であったのにもかかわらず、世界各地の名所や遺跡などにも足を運び視察することも欠かさなかったとのことです。
ドラえもんが誕生したきっかけには驚きましたが、藤子・F・不二雄さんの繊細なこだわりの数々が読者を離すことなく国民的人気を支えてきたのですね。
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