世界のジョークには国民性以外にも価値観、文化、歴史、政治情勢などその国の特徴が表現されています。
それらによって異なる文化を知ることができます。
今回はそんな世界の知られざる素顔をおまとめしました!
Contents
国民性をよく表した世界のジョーク集
各国の乗客を乗せた客船が沈没寸前。そんな時、各国の乗客を海に飛び込ませるために船長はどんな声をかければいいのでしょうか?
- アメリカ人には「今飛び込めばヒーローになれますよ。」
- イタリア人には「海で美女が泳いでますよ。」
- ドイツ人には「規則では飛び込む事になっています。」
- 日本人には「もうみんな飛び込みましたよ。」
目立ちたがり屋のアメリカ人、女好きのイタリア人、ルールに縛られるドイツ人。これは、それぞれの国民性の違いをこのジョークは表しているのです。
イタリア人の性格を表したジョーク
あるイタリア人が最新式のパソコンを購入するために電気店へ訪れました。
店員「このパソコンを使えばあなたの仕事が半分になりますよ」
するとイタリア人は言いました。
「このパソコンを二つください」
イタリア人は仕事よりも人生の楽しみを優先しているように見えますが、それには理由があります。
実はイタリアには根強い階級社会が残っており、名家の出身でなければ這い上がるのが難しいのです。
それならば、与えられた場所で楽しく暮らした方がいいという考えがベースにあると言われています。
イギリス人の性格を表したジョーク
「日本人という民族はどうかしている。ベースボールでアメリカに勝ち、ラグビーでアフリカに勝った。スキーのジャンプでもフィンランド人に勝つ始末だ。」
そんな日本人に対してイギリス人が思うこと。
それは・・・「どうか日本人がクリケットの存在に気づきませんように」
クリケットは現在、日本では馴染みがあまりありませんが実は世界100ヵ国以上の国では親しまれています。
競技人口もサッカー、バスケに次いで世界3位となっているほど。
13世紀にイギリスで発祥したクリケットはイギリス人にとって日本でいう相撲のようなもの。
イギリス人のアイデンティティとプライドが詰まっているのです。
それゆえ、近年スポーツで跳躍する日本人には侵されたくないという願いが込められたジョークなのです。
そしてもう一つ、こんなジョークも。
赤ん坊を連れた女性がバスに乗りました。
するとバスの運転手はこう言ったのです。
「こんな醜い赤ん坊は見たことがない」
女性は「何よあの運転手。頭にくるわね」と言いながら席につくと、隣の乗客が「運転席に行ってキッチリ文句を言ったほうがいいですよ。さぁ、そのサルは私が見ていましょう」と言ったのです。
礼儀を重んじるイギリス人は直接的な表現で他人を注意したり、おかしいと思ったことを本人にハッキリと伝えるのが苦手。
そこで皮肉を使って遠回しに言うのが文化の一つになっているのです。
アメリカ人の性格を表したジョーク
ある日、ジョニーが松葉杖を突いて歩いていました。
ジョニーを見かけた友人「その足、一体どうしたんだ?」
ジョニー「実は3ヶ月前に交通事故に遭ってね」
友人「3ヶ月前だって!?それで治らないなんて随分大きな怪我をしているんだね」
ジョニー「医者はもう松葉杖なんていらないって言ってるんだが・・・弁護士がもう少し使ってた方がいいっていうもんでね」
といいながら、友人の前で普通に歩いて見せたのです。
これは訴訟大国アメリカならではのジョーク。
国民1人あたりの弁護士の数が世界トップのアメリカには「救急車追跡者」という言葉があります。
これは、交通事故の現場に急行する救急車についていき、現場で被害者らに名刺を配る弁護士のこと。
全米の弁護士は100万人以上。そんな社会を反映して弁護士にまつわる「ロイヤー・ジョーク」というジョークの分野があるのがアメリカの特徴です。
インドの生活を風刺したジョーク
インドの鉄道はいつも遅れます。そのため人々もいちいち目くじらを立てて怒る人もいません。
ところがある日、列車が時間通りに到着し、発車してしまいました。
「どうしてくれるんだ。いつも遅れるくせに!」と人々が怒ると…
駅員「ご安心ください。今の列車は昨日の列車です」と言いました。
インドでは鉄道が3~4時間遅れることがざらにあります。
しかし、2017年、インドの政府はこの問題を解決しようと日本の新幹線方式を取り入れることを発表しました。今後はこんなジョークは聞けなくなるのかもしれません。。
イスラム圏の文化を風刺したジョーク
ある男性二人の会話。
男性A「君が結婚したいと言っていた娘だけどどうなった?結婚できそうかい?」
男性B「いや、、無理だった」
男性A「どうして?君のお父さんの莫大な財産について話さなかったのかい?」
男性B「話したさ。それであの子は親父と結婚したんだ。」
イスラム教では一夫多妻制を認めているためアラブの国々では4人まで妻を持つことができます。しかし、家、財産など全てを平等に扱わなくてはなりません。
一夫多妻制は一見、男性の夢のようですが、それだけの甲斐性がないと到底できないのかもしれませんね。貧乏な若者より、リッチな父親を選ぶのも現実に十分ありえるジョークといえます。
パレスチナの情勢を風刺したジョーク
ある日、一人の花屋さんが理髪店を訪れました。
支払いをしようとすると「お金はいりません。ボランティアでやっていますので。」と言われました。
そして翌朝、店の前にはお礼のカードと10本のバラが置いてあったのです。
次の日、ユダヤ人が理髪店を訪れました。
髪を切り終えると、花屋の時と同じく「お金はいりません。ボランティアでやっていますので。」と言いました。
そして翌朝、店の前には10人のユダヤ人が並んでいたのです。
パレスチナはユダヤ人が多く住むイスラエルの隣にあり、領土問題で今も揉めています。そんなパレスチナではユダヤ人に嫌悪感を持ち、蔑みや僻みの言動が日常的に飛び交っています。
ブルガリアは街そのものにジョークが一杯
ある日、川でバナナの皮を洗っている男性を見つけた旅人がいました。
旅人「どうしてバナナの皮を洗っているんだい?」
男性「それは教えられない。」
どうしても気になった旅人は教えてくれるよう男性に何度も尋ねました。
すると男性は「5ユーロくれたら教えるよ。」
旅人は言われた通り5ユーロを渡しました。
旅人「5ユーロは渡した。さぁ、理由を教えてくれ。」
男性「間抜けな旅人から5ユーロせしめる為さ。」
ブルガリアの首都、ソフィアの他にジョークの首都と呼ばれる町があります。それはブルガリアの中部にある都市、「ガブロヴォ」という町。
ガブロヴォの人々はお笑い好きでお金にうるさいのが特徴。まるでヨーロッパの大阪ですね。
さらにジョークとユーモアに関する博物館もあり、大阪と同じく彼らもお笑いを自慢し、それが日常となっているのです。
トランプ政権はまさに生きるジョーク
トランプ大統領の強烈なキャラクターは、早速ジョークになっています。
そのいくつかをご紹介致します。
世界で最も薄い本とは…
- 1位 トランプ大統領 名言集
- 2位 ピコ太郎 歌詞集
- 3位 イギリス 美食の研究
このように名言集は内容が薄いと風刺されることもあるのです。
トランプ政権発足後、阿部首相はすぐにアメリカに渡り、日米首脳会談が行われました。そして二人はゴルフを楽しみましたが、そのゴルフさえアメリカではこんなジョークに…
安倍首相とゴルフをしていたトランプはその日はどうも不調だった。
力任せにスイングし、彼のクラブは大きく地面を掘った。
トランプ「ゴルフにはこんな日もある。それにしてもここは環境もいいし、なんと素晴らしいコースでしょう」
そして、安倍首相は口の中に入った芝を吐き出しながらこう言いました。
「まったく。本当に素晴らしいお味です。」
これはトランプ大統領を全面的に支持する安倍首相を皮肉ったジョークなのです。
北朝鮮問題やプーチン大統領もブラックジョークのネタに
日本と北朝鮮のあの問題もこんなジョークになっています。
トランプ「北朝鮮の拉致問題は許しがたい。こうなったら目には目をということで日本も北朝鮮の国民をどんどん拉致し返すのはどうだ?」
安倍首相「それはダメですね。希望者が殺到してしまいます。」
核やミサイル開発に莫大な資金を投入している北朝鮮。
その一方で、一般市民たちの暮らしはかなり困窮しているといわれています。
ロシアの大統領といえば、プーチン大統領ですが実は彼の昔の職業はスパイだという事を知っていますか?
それだけに、彼の過去には謎が多く、ロシアでもジョークのネタに多く登場します。
プーチン大統領がモスクワの小学校を訪問した時のこと。
プーチン大統領「何か質問はありますか?」
少年A「ロシア政府は汚職にまみれているのではないですか?」
プーチンはしばらく無言のまま立ち尽くしていました。そして休憩時間になり、休憩後、ふたたび大統領への質問が始まりました。
少年B「大統領に質問があります。少年Aはどこへ行ったのですか?」
冷酷な紳士。そして元有能なスパイと言われるプーチン大統領。その言動は国内外から恐れられているのです…
まとめ
日本人は、真面目で集団主義という特徴がありますが、「国民性をよく表した世界のジョーク集」で登場した船長の一言にはとても納得のいく部分がありますね。
このように国によって特徴が違うため、各国のジョークにもその国の特徴が表現されていておもしろいです。
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