日本に数多く存在している神社。
その神社の中には、あまり知られていないご利益があったり、裏のご利益があったりと様々な謎が隠されています。
今回は、神社や神様にまつわる謎・エピソードをおまとめします!
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日本の神様は無限に増え続けている
日本には「八百万の神」がいるとされていますが、神様の数は一体どれぐらいあるのでしょうか。
日本の神話である「古事記」に登場する神は合計327柱登場しますが、神話に登場する神様だけが全てではありません。(※柱は神様を数える単位)
日本各地にある神社には、学問の神様として有名な菅原道真が祀られている大宰府天満宮や、戦没者が祀られているなど靖国神社など、最初は人間で死後に神様として祀られているケースもあります。靖国神社だけを見てみると、祀られている神様は合計246万柱が存在していることになります。
なお、日本における神道では、誰を神様として祀っても自由であり、神様を名乗るor祀る許可は必要ありません。そのため、架空の神様や元人間のなどなど多種多様な神様が生まれ、その数は年々増え続けていると考える説もあります。
現実世界のみならずインターネットの匿名掲示板やSNSでも「神☆降☆臨」「神はいると思う→ネットで見た」など、ナチュラルに神様を見つけて祀るのも、日本人ならではのメンタリティと考えることができます。
京都には髪の毛の神様がいる神社がある
日本には商売繁盛、健康祈願、安全運転、学力、安産など、仕事・学業といった日々の生活の中で大きなニーズのある神様がいる一方で、中には「髪の毛の神様」がいる神社も存在しています。
髪の毛の神様がいるのは京都市右京区嵯峨小倉山にある御髪神社(みかみじんじゃ)。トロッコ嵐山駅の近くにあり、嵐山観光のついで訪れる方も多くおられます。
薄毛に悩む男性から、美しい髪を手に入れたい女性など、髪に悩む人の間で密かに話題になっている神社です。
神社の境内には、献納された髪を集めた髪塚があったり、髪や美容に関するビジネスを展開している経営者、個人事業主が神社に訪れるだけでなく、リーブ21、ファイテン、カネボウなどの名だたる髪に関する企業からの奉納された玉垣も存在しています。
神社ではハサミのキーホルダーや刺繍が施されたお守りも販売されており、神社に来られない人のためにインターネット上でお守りの送付も行っています。
髪の毛は人間の体の中で最も高い位置に存在しているだけに、神様からの恩恵を一番最初に受けられる大事な体の一部と考えることもできますね。
安井金毘羅宮の縁結びの神様は「縁切りの神様」でもある
縁結びの神様がいる神社として有名な京都の安井金毘羅宮は、縁結びだけでな縁切りの神様でもあるという一面を持ち合わせています。
そのため「○○さんと結ばれたい」「恋人になりたい」というお願いと、「夫が浮気相手と縁が切れますように」「しつこいあの人とすっぱり縁を切れますように」というお願いが一同に介する、なかなか殺伐とした空気を感じることもできるとか。
縁切りの対象は人間だけでなく動物、お酒、タバコ、ギャンブル、事故、災難、怪我など自分の身に降りかかる不幸や災いなどのあらゆる出来事であり、自分の身に降りかかる一切の悪縁を切ってくれる神様が祀られています。
また、既に結ばれている恋人同士や夫婦、家族などの切らなくてもいい縁は切らずに、その縁をより強めてくれる実に親切な神様です。
なお、安井金毘羅宮のホームページには「悪縁を切り、良縁を結ぶ」と書かれており、ただ悪縁を切るだけではなく、お願いした人が悪縁を切ったことで良縁に結ばれるように、という思いが込められています。
恋人と結ばれたい、恋が成就したいという恋愛の悩みに限らず、仕事でスポーツでスランプに苦しんでいる、不幸や不運が続いてると感じた方は安井金毘羅宮にお参りしてみてもいいかもしれませんね。
ちなみに、安井金毘羅宮では縁切り、縁結びの他にも病気平癒や厄除けなどの祈祷も承っているとのことです。
日本の神社で最も信仰されているのは八幡信仰
日本には合計80000もの神社が存在していますが、神社にも仏教同様の宗派に似て何を進行している神社かによってカテゴライズすることができます。
神社庁の統計によれば神社の信仰で最も多いのが八幡信仰で合計で7817社もの神社が存在しています。2位は伊勢進行(4425社)、3位は天神信仰(3053社)、4位は稲荷信仰(2970社)、5位は熊野信仰(2693社)となっています。
八幡信仰といえば、大分県にある八万総本宮(宇佐神宮)や京都にある石清水八幡宮などが有名ですね。
八幡神は鎌倉幕府を作ったとされる源頼朝含むの源氏一族の氏神であり、頼朝が建てた鶴岡八幡宮は後に室町幕府の足利氏、江戸幕府の徳川氏の氏神にもなり、武術の神として祀られたという歴史があります。
八幡信仰は三大幕府と強く関係を持ったために、日本各地に広がり伊勢信仰や稲荷信仰を抜いて、日本で一番神社の数が多い信仰になったのだと考えられています。
伊勢神宮に犬のお土産が多い理由は歴史にある
三重県伊勢市にある伊勢神宮には、犬をモチーフにしたお土産が数多く売られています。
この犬は、江戸時代に流行したお伊勢参りで、時間やお金の都合で本人が伊勢神宮お参りできないために、おつかいとして犬に参拝させていたことが元ネタとなっています。
いまでこそ新幹線や飛行機で東京から伊勢に日帰りで行くのはごく自然なことですが、江戸時代には東京(江戸)から伊勢まで行くのに片道で1ヶ月かかることはザラ。なかなか時間が取れないかわりに、犬に頼んだということです。
伊勢参りを頼まれた犬は「おかげ犬」とよばれており、伊勢参りをする人達の間で丁重に扱われ有名にだったという記述が残っています。
また、おかげ犬を大事にすることは巡り巡って自分のところにも良いことがある、功徳を積むこととされていました。
まとめ
日本には多くの神社、そして神様が存在していますが、自分の近所にある神様がどんな神様なのか、どういったご利益があるかまでしっかり知っている人はなかなかいないものです。
日本には神社の他にもお寺も数多く存在しており、神様の他にも仏様、そしてクリスマスになればキリスト教も…と、実に雑多である一方でそれだけ多くの宗教がいい感じに馴染むだけのお国柄を持っているとも見ることができますね。ブッタとイエス・キリストが共同生活をしている漫画がブームになったのを見ていると、日本人のいい感じでの宗教観の雑さをしみじみと感じます。
また神様だけを見ても、最近ではインターネット上やバーチャル空間にも「神☆降☆臨」「ネ申」ともてはやされることもあり、詳しくは知らないけど無意識のうちに日本人の生活に神様やその進行が根付いていることを深く感じる今日このごろです。
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