歴史

元号を使っているのは日本だけ?元号にまつわる歴史エピソード

天皇の退位が決まったことで30年続いた「平成」も終わりもうすぐ新しい元号が発表されますね。

しかし、私たちは元号の事をほとんど知りません。

改元は今では天皇が変わるタイミングで行われていますが、実は明治になるまではさまざまな理由で変えられてきました。

今回はそんな元号にまつわるエピソードなどをおまとめしました!

元号の歴史をたどれば新元号のヒントも見つかるかもしれません。

 

昔の元号は頻繁に変えられていた

改元によって災いを断ち切り新たな方向性を示そうとしていたために、昔の元号はよく変えられていました。

例えば、大地震や大火事、疫病などの災害が起きた時、空に彗星が現れた時など。

他にも白い雉が献上された時は「白雉」と改元。赤い雉が献上されると「朱鳥」に。

中にはこんなことも・・・

当時の対馬で金鉱が発見されたという一報が入り、縁起がいいということで「大宝」に改元。

しかし、3年後対馬に金鉱はないことが判明し、新たに改元したと言われています。

中には一代のうちに8回も改元した天皇もいたのだとか。

中で一番最短だったのは鎌倉時代の「暦仁」。わずか2ヶ月半ほどで改元されたそうです。

 

元号が使われているのは世界でも日本だけ

そもそも元号が誕生したのは古代中国。自らの力を世に示すことが目的とされていました。

その後、ベトナムや朝鮮半島の王朝でも使用されるようになり、日本で初めて使われたのは645年「大化」でした。

中国発祥の元号ですが、辛亥革命が起こったことで皇帝がいなくなりそれ以降中国では元号が使われなくなりました。

現在は中華民国では、1912年を元年とし「中華民国〇年」という風に表されるようになりました。

また、中華人民共和国では西暦を使用しているのだそうです。

 

元号の文字には当時の人々の願いが込められている

大化から始まった日本の元号は全部で247個。しかし、元号は天皇が考えたわけではありません。

元号を考案してきたのは「文章博士」と呼ばれる学者たちでした。

彼らは漢文の解釈などを行う役職で文字や文献のスペシャリストでした。

そして元号の出典はすべて中国の古典から。数ある文献の中から漢字を組み合わせ、願いを込めて元号にしてきました。

例えば、「室町時代」。戦乱を収めようと願い、「応仁」に改元。

「応仁」には人々への思いやりによって世を治めるという願いが込められています。

ですがその思いは届かず、応仁の乱が勃発してしまったのです。

他には織田信長が世の中が静かになることが天下の正しい道という意味を込め、「天正」と改元したという話も。

 

「明治」の元号はくじ引きで決まった

「明治」という元号を考案したのは元福井藩主・松平春嶽でした。

今までの元号は天皇が決めてきたため、一存で決めれば必ず反発されると考えた松平は前代未聞のアイディアを思いつきました。

それは…くじ引きで元号を決めるというものだったのです。くじ引きは古来より神の意志と問うために行われてきました。

そして松平は候補をいくつか考え、天皇がくじを引きました。

その時、「明治」という元号に決まったのです。

明治には天下が明るい方向に向かって治まるという意味が込められています。

くじ引きによって元号が決められたのはこの時だけだったと言われています。

 

「昭和」の元号を間違えて発表した新聞社がある

大正時代末期、大正天皇の容態悪化に伴い、政府が新元号の決定に動いていました。

裏で各新聞社たちは新元号をスクープしようとしていました。中でも闘志を燃やしていたのは毎日新聞前身東京日日新聞でした。

「大正」をスクープした朝日新聞に勝つことが命題だったのです。

毎日朝から晩まで新元号の選定担当者への張り込みが何日も続きました。そんなある日、新元号は「光文」だという情報を毎日新聞が入手。

そして大正天皇の崩御からわずか数時間後に毎日新聞はいち早く新元号を報じました。

しかし、実際に政府が発表した新元号は「昭和」だったのです。。

大スクープから一転、大誤報に。当時の社長が辞任を表明する事態に。。

納得のいかない毎日新聞はその後も取材を続けました。その結果、浮かび上がったのは…政府の思惑

国家機密が漏洩した事に慌てた政府が急遽「昭和」に変更したのです。

しかし、毎日新聞が誤報を打ったという事実は消せないまま64年。昭和天皇の崩御により「平成」に改元。

その速報を一番早く出したのが毎日新聞だったのです。

 

「平成」の元号が決まった舞台裏

新元号の選定に集められたのは小渕官房長官をリーダーとする新元号制定チームでした。

しかし、新元号の選定にはあまり時間がありませんでした。それは天皇陛下の容態が悪い事を意味していたのです。

そんな時、的場順三が密命を受けたのです。

それは専門家に新元号の候補案を依頼することでした。

依頼したのは日本を代表する3人の文学者や歴史学者でした。

新元号を考案する上で、漢字2文字であること、書きやすく読みやすいことを条件に依頼しました。

その後、専門家から届いた候補案は10以上。地位名や企業名、過去に中国や韓国で使われていないことを条件に3案にまで絞りました。

そして天皇陛下の崩御により新元号制定チームが集められ、「正化」「修文」「平成」の3案から新元号を決めることに。

しかし、「正化」・「修文」はどちらも頭文字が「S」になるため昭和と被ってしまい、混乱するのではないかということで満場一致で「平成」に決まったのです。

「平成」の考案者は東洋史学者の山本達郎氏でしたが、彼は死ぬまで自分が考案したことを家族にさえ明かさなかったそうです。

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